竹ソダロール
土砂流出防止として、地表水の流れによる表土の移動を防止し、植栽木の育成に
良好な環境条件を造成するための、緑化資材として、従来からの伝統的な技術を
継承しつつ、新たに開発した特許を有する、竹製柵工材です。
●幅2~3cm程度の孟宗竹、あるいは真竹の割竹を巻いた竹製品です。
●構造は本体部分と端部の凸部継手からなります。
凸部継手を本体端部の一方に挿入することにより一体化します。
●本体部の寸法は、径が90~250mm、長さ2,000~2,700mmです。
また、凸部継手の寸法は、径が約40mm、長さが100mmです。
法面安定の柵工および様々な用途が可能です。
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竹ソダロールの強度
1)はじめに
竹ソダロールは強大な土圧力の作用する建造物に使用するものではありませ
んが、ある程度の土圧力に耐えるだけの強度が必要です。
そこで、竹ソダロールの強度を確認する目的で曲げ試験を行いました。
2)試験方法
木製丸棒の標準試験法に準じて試験しました。
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3)計測結果
曲げ強度試験においては、竹ソダロールの材料がモウソウチク・マダケいずれ
の場合においても、降状限界重荷は、2KN*以上あります。
また、部分圧縮試験においては、2KN程度の荷重における変位量が、20~
30mm程度であり、竹ソダロール自体の破壊には至っていないものと考えます。
以上より、竹ソダロールを杭間隔750㎜で設置した場合の曲げに対する降状
強度は2KN程度として差し支えありません。
実際の設計においては、杭間隔の換算と安全等を加味する必要があります。
*KN(キロ・ニュートン)。N(ニュートン)に1000倍を示す接頭辞である
キロを付加したもの。1kN = 1000 N ≒ 101.9kg。(出典:Wikipedia)
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竹の性質及び利用時期について
素材としての竹の性質
・竹は木材とほぼ同様の成分で構成されます。
・竹は、スギと比べて密度が2倍程度あり、単位断面積当たりの強度が高い。
・竹の材は、軸方向に並行に並んだ維管束により繊維方向の強度が強い、特に
表皮に近いほど維管束が多く、しなやかで折れにくい性質を持つ。
竹材の利用時期
1) 構造材として曲げ強度を強く求める場合は、3~4年生以上の成竹の伐採が
望ましい。
2) 竹材の伐採は、竹幹に含まれる水分や糖類が減少する時期に行うことが望ま
しい。
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竹ソダロールの製造工程
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竹ソダロールの図面及び設置場所・工事状況
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- 特 長
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① 軽量(3.5kg/m)なので、横持ち運搬・施工が容易で早くできます。
ジョイント出来るように凸凹がありますので施工性が良い。
杭を打たずに施工可。 重機が使えない場所でも施工できます。
② 曲線施工が可能です。
ある程度、曲がりますので、カーブ施工が容易です。
③ 透水性・集水性を持った柵工材である。
環境に優しく、植物の再生に適しています。
④ 曲げ、引張り強度は強く単繊維であれば、鉄にも匹敵します。
竹は、弓に使われる位で、曲げ強度も強い。
竹ソダロールは、竹の内側の節、柔らかい部分を削り、
表皮の硬い部分を、木の年輪の様に巻いてありますので
曲げ強度は、驚くほど強く、復元力が有ります。
⑤ 竹材の有効活用ができます。
⑥ 排水性が良いので、土が留まり安定し、緑化が進みます。
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山口県マサド地帯の事例はこちら
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特 長
かぐや姫暗渠工
~新しいタイプの乾田化対策の暗渠材~
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| 👆 塩ビ管は端部のみです。
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水田転換畑で麦や大豆の収量が伸びない最大の理由は畑の排水不良による
ものです。
植物の根は水分や養分を吸収する際、空気を呼吸することで、そのエネル
ギーを獲得しています。
水田転換畑で土壌の通気性をよくするには、乾かすことが絶対条件となり
ます。
湿ったままで耕すと、土壌を練ったり、粘土層を地表に上げることになり、
透水性の悪い畑になり、麦や大豆が育ちにくくなります。
かぐや姫暗渠工は、水田転換畑で土壌の通気性を良くする対策として、優
れた工法として認められています。
目的にあった排水対策を実践しよう。
農地用
かぐや姫暗渠は幅3~4cm程度の割竹を繋ぎ合わせた竹の暗渠管です。
天然素材であるため土境環境に優しい暗渠工となります。
利用イメージ写真へ
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- 特 長
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近年、日本の農業は効率優先のため乾田化対策の暗渠材として素焼き管
や穴のあいたビニール管が利用されてきました。
しかし、素焼管は、単価が高めで割れ易い等の問題点があり、ビニール
管は土に含まれる鉄分が付着しやすく、つまり易い等の欠点があります。
かぐや姫暗渠工は、これらの暗渠工の代替製品として、土壌環境にやさ
しい天然素材である竹を利用した暗渠工です。
① 竹表面に発生するバクテリアによる生物膜のため、鉄分の付着もな
く目詰まりを起こしません。
② 割れにくく、重機載荷重等により潰れる心配もありません。
③ 天然素材であるため、地中内での廃棄物になる心配がなく土壌への
環境負担が小さくてすみます。
④ 施設作業も迅速に行えるので、素焼き管に比べて安価です。
⑤ 土中であれば酸素も少なく、また、水が冷たく、竹を食べる害虫も
いないため、30年は保つと思われます。
現実に明治、大正時代の竹束が腐らず出土するほどで、耐久性に問題は
ありません。
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その他 竹製品 防風柵 ・ 静砂垣工 ・ 竹製植生基盤 |
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